新楮の塩梅は・・・・
今年の楮で初漉き。塩梅は・・・・・原料は良いです、が・・・・やはり、私自身の限界は否めませんでした。
肉体の限界!!!ってやつですよ。老眼は遺憾ともしがたい限界を突きつけてくれます。晴れた日で、出来るだけ明るい状態で、眼鏡をかけて・・・・・それでも、黒皮の小さな小さなチリは何とか取り去る事が出来ても、「アカスジ」が取り切れません。水の中で泳いでいる煮熟された白皮楮から、スジを取り去る訳ですが、見えない!!!!漉いて、干して、乾いて、やっとスジの存在が判ります。・・・・・・・・しかたないですね。私も生身なら紙も生物って事です。
と言ってしまっては、様々な所から顰蹙を買う事でしょう。こう謂う事を克服して、初めて何とか職人の仲間に入れてもらえるのでしょうが、一人紙漉きの場合は一人で全てをこなす訳で、限界の訪れも早いと謂う事ですね。一部が劣れば、それは全てに影響してしまう訳ですものね。
でも、メゲナイですよ。生漉き紙の定義の振幅を大きくしちゃいましょう。チリ一つ無く、白く、晒しも完璧で、不純物も無く・・・・なんて謂うんじゃなくて、少々のゴミが入っていても誠実に漉いた紙、それで何かに使ってみたい、使ったらイイジャン!みたいな・・・・・ダメか???だよね、こう謂う勝手を言ってちゃダメなんだよね。
継承者、って事良く言われますけど、これって継続者、ってイメージだと思うさ。様々な作業の連鎖で出来る紙の訳だから、その何処か誰かに其々の衰えが来る訳で、それを時間差で補い合って行かなきゃ続かないって事だと思うんだけど、それだけの人手を養う余裕は紙の生産じゃ無理なんだよね、・・・・・・ジレンマ!!!!だから、勝手な言い訳定義をこじつけてます。
まぁ、なかなか大変って事ですわ。でも、煮熟してチリ取りするのに、水の中で泳いている楮は真珠の様に繊維の中から輝いて、それはそれは美しい!!!!この時の楮はこの世のものとも思えぬ美しさで、これだけは作業に従事する者だけの至極の出会い「特権」だと思っています。この美しさを漉いて干して乾いた紙が持ち続けられたら、それがたぶん最高の紙なんだろうと思うぐらいです。で・・・・・・・この紙が漉けた人が、やはり居たんですよねー・・・・・・・・神様です!!!いったい誰でしょう?????今はもう引退されていらっしゃいます。
続きは又あとで・・・・・・


原料の塩梅も大切ですが、腰の塩梅も心配しつつ作業を行ってください。
投稿: makoto | 2009年1月22日 (木) 20時01分